「つきのおと」楽曲紹介第7回は、 徳島由莉さんのヴァイオリンと寺田典子さんのパーカッション、 そして私のピアノのトリオ曲「波涛曲」のおはなしです。 この曲は今回のための書き下ろし曲で、 由莉さんと典子ちゃんのコンビネーションを想像した時に、 お二人に共通するイメージがあったので、 それを曲にしたいと思いました。 演奏している時のエネルギッシュな姿、 優雅でありつつもアグレッシヴ。 そんなイメージがお二人に共通のものとして私の中にあったので、 ぜひ!その全てを音に表現していただきたく、 曲にしてみました。 由莉さんに資料をお渡しした時に、 「この曲かっこいい!これ、早く弾きたいです!!」と 非常に喜んでいただけたことが嬉しくて、忘れられない思い出です。 典子ちゃんは、もちろん遠隔でのやり取りでしたが、 Rec完了時に 「ついつい盛り上がりすぎて、色々な楽器を入れてしまった」 と仰っていてその言葉通り、 創意工夫溢れる、盛り沢山のトラックが送られてきたのでした。 ピアノ面でのエピソードは… Lowの方でざくざく弾くアプローチが大好物なので、 そういった箇所をあちこちに散りばめて、楽しく演奏できて 個人的にも満足度が高かったです。 これまでの曲で、 実際に体験した事や、行った場所をテーマにする事は多いですが、 今回は完全にお二人のイメージの 「波ざっぱぁぁぁん」 を、あえてダイレクトにタイトルにしました! 聞きどころは色々ありますが、 個人的Pushポイントは、由莉さんのアグレッシヴ&エレガンスの対比、 そして、エンディングでの典子ちゃんのクラシカルなアプローチでしょうか。 (トライアングルのアレとか、ファイル単体で聴いても泣けてしまう(笑)) ぜひアルバム「つきのおと」で堪能していただけましたら嬉しいです!