今日は「つきのおと」楽曲紹介6曲目、 「不思議な木の実」のおはなしです。 こちらは信頼できるパーカッショニスト寺田典子さん、 そしておなじみ筒井香織さんのクラリネット&リコーダー、 私のピアノ&メロディオンでのトリオの曲です。 もともとは町田ジャズフェス「あなぐらむ」で、 ツインキーボードの演奏のために作った楽曲でしたが、 今回、この曲を収録したい、と思った時に イの一番に、香織さんと典子ちゃんとのトリオで、 といったアレンジを思いつきました。 まず、香織さんに曲資料をお送りしたところ、 「かわいい!!この曲、大好きです」とお返事がいただけて、 とても嬉しかった記憶があります。 そして何よりこの曲のゲストのお二人は海外在住なので、 パリ、LA、東京と離れた場所で同時進行のRecがスタートしました。 香織さんは「クラの種類を替えてみようかな?A管も合うかも!」 「リコーダーでハモりいれてもいいですか?」など、 たくさんの緻密なアイディアを寄せてくださいました。 典子ちゃんは「不思議な木の実」というタイトルや音からの インスピレーションを得たのでしょうか、 木の実がいっぱいついている楽器をじゃらじゃら〜っと振ってくださったり (イントロから炸裂してます!) 木の実感、ホビット感、森の中感…満載の演奏を展開してくださっています。 思えばこの曲のアイディアは、ちょっと前の話になるのですが、 2015〜6年前後でしたでしょうか。 大阪のそれはそれは山の中に住んでいる友人が、 「近所になっている木の実なんだけど、種類がわからないんだよね」 と写真を送ってくれたのがきっかけです。 いまだにあれ、なんの木の実だかわかってないんですけど、 本当に不思議な光景でした。 大きな葉っぱ、巨大な木の実がごろごろとぶらさがっている図。 その写真を見てから曲のモチーフが出来上がり、 それが元で、「あなぐらむ」にてデジタルティックな木の実になり、 最終形態として今回の「不思議な木の実」になった訳です。 私は言葉で上手に説明できないヒトなんですが、 音のイメージだけで、お二方にこんなに素晴らしく世界を広げていただけて、 とても幸せに思いました。 今は離れた場所にいるけれど、 いつかこの3人で、木の実を一緒に演奏できたらいいなぁ。。。 今日のおはなしはここまでです。 アルバム「つきのおと」でこの曲を聴いてくださったみなさんにも、 一緒に森の中(山の中?)へお連れできたら良いなと思っております。