「つきのおと」楽曲紹介第3弾。 「Coma: Crystal Gazer」のご紹介です。 こちらは筒井香織さんのクラリネットと私のエレピでのDuo曲。 今回のアルバムのために書き下ろしました。 香織さんのイメージで…でも、普段の香織さんっぽくないフレーズもいいかも? と考えて、この曲では16分音符と休符の1フレーズをメインにしたのですが、 (ここから私の勝手な妄想ね!↓) 香織さんには、滑らかで美しいフレーズを弾いていらっしゃるイメージが とても強かったので、 今回は挑戦状として(笑)歯切れ良いメカニカルなメロディを作ってみました。 もちろんサビは香織さんの美しいロングトーンが映えるように… 作り始めたら一気にイメージが広がって、すぐに仕上がってしまいました。 香織さんパワーのおかげだな! ところが、気合入れすぎて、そして気持ち入り込みすぎて、 今度は曲名がなかなか決められないときた。 そんな時にはMagaki Zanzoさんの出番です。 (頭痛にバファリン的な) Zanzoさんに出来上がったばかりのデモを聞いていただいたら、 えらくお気に召していただけたようでした。 そして渾身のタイトル「Coma: Crystal Gazer」が命名されたわけです。 「これってどういう意味ですか?」と伺ったところ、 なんでしょう…私もうまくここでZanzoさんから受けた説明を 書くのがとても難しいのですが、 1)この曲には、夢々しいイメージが強いですよね 2)占い師が水晶玉を目の前にうたた寝しているような… 3)夢の中のまた、夢… 大枠としてはこのような事を仰ってました。 自分でつけるタイトルと違って、 ポエミィな方に「音からのイメージ」で命名していただけるのって、非常に楽しい。 私は最近、命名者とのそういった一連のやり取りが好きです。 ちなみに香織さん(アルバム3曲参加)からは こちらの曲は、最後の3曲目として収録データをいただきました。 もちろんやり取りは東京とパリですから、 お互いに時間はなかなか合いませんよね。 とはいえ、ストレージもありますし、こうしてお互いの時差を考えずに (まあ、メッセンジャーをお送りする時には一応気にしますが) データのやり取りができるのって、有難いテクノロジーの進化。 香織さんの演奏ファイルを一聴してわかったのは、 ものすごい気迫、でした。 単にブレスの音が、とかそういう言葉で片付けられない、 目に見えない迫力や、この曲をより良くしてくださるために 心こめて演奏していただけている事が伝わってきて、 もう言葉ないよね。 エレピはいつものScarbee Vintage Keysです。 タイトル命名のZanzoさんは左手のベースラインが良いと 仰ってくださいまして、なかなかにマニアックな目線だなーと思いました(笑) そんなComa: Crystal Gazer、 私自身でももちろんお気に入りの曲の1つです。