今回のアルバムではほとんどが新曲、もしくはここ1〜2年内に作ったものですが、 唯一、昔のものを掘り出してきた、というのがありまして、 それが「Crashed Pineapple」でした。 こちらは18歳か19歳くらいの時に作曲したもので、 当時組んでいたバンドでの録音したカセットテープが どこかにあったような…でも多分ウチにはもうないな… KIYO*SENのお二人に演奏をご依頼するにあたって、 急にピンときたのです、 「あの曲、絶対清美さんと千里さんに似合いそう!」。 元気いっぱいで、ファンキーで、ちょっとトロピカルで。 お二人がパワー発散しまくりな演奏をされる姿が目に浮かぶようだったんです。 といっても、若い頃に作った「Crashed Pineapple」そのままではなく、 やはり今の自分の音も入れたくて、 譜面(もう紛失)を使わず、記憶だけ辿りつつ、 新たに作ったセクション(オルガンとエレピでユニゾンしつつ、 エレピがソロを弾いている中間部)も盛り込んでみました。 清美さんには全体を包むようなサウンドで弾いていただいておりますが、 細かい指定やオーダーは出しておらず、清美さんのお好きな感じで! いや、むしろ好き勝手に弾いていただきたい! そう思っていたんです。 清美さんの内から滲み出る「パワー」や「キュートなファンキー感」 そういったものを目一杯出していただける演奏で、 Rec中は、ただただ「かっこいいです」「すてきです」を 繰り返すオウムになってました、私(笑) 四分音符1shotからのグリッサンドってだけでも なんでこんなにエネルギー出せるんだろか。。。 かっこよすぎる。 千里さんは、今回お願いした3曲の中で 最もイメージが掴みやすかったのか、それともお気に召していただけたのか、 スタジオに着くと「Pineapple!!最初に演奏したいです!」と。 もちろん千里さんにも清美さん同様、 私は細かいオーダーをせずに、 千里さんがこの曲に持ったイメージをがつがつ反映していただければ、 と思っておりました。 特に前述の「エレピソロの中間部」での 細かいキックやリムのパターンが(テクニカルな事はもちろんですが) なんともかわいくてトロピカルで、すてきなんです。 とにかくパワフルでキュート、という私の中での お二人のイメージそのままに魅力的な演奏で 仕上げていただき、もう超リスペクト&ラヴ(語彙不足) ちなみにこの曲を書いた当時ですが、 我が校にエイブラハム・ラボリエル氏が特別講師としてお越しになり、 私のバンドにスーパーベーシストとして入ってくださり、 一緒に演奏していただいたのがこの「Crashed Pineapple」でした。 そりゃもうすごかったです、 数十センチくらいの高さで拍に合わせてジャンプしながら、 めちゃくちゃパーリナィな感じで弾くんです。 あの笑顔とジャンプの高さが忘れられません…。 そんな思い出も詰まった曲、 今回のベースはもちろん清美さんのオルガンベース。 ベーシックなラインは当時、 ラボリエルさんに弾いていただいたものと同じですが、 「つきのおと」では更に清美節が出ているかと🎶 ぜひ、アルバムでパワフル&キューティー+ファンキーサウンドに 触れてくださいませ! 余談になりますが、私のSynLeadは、 いつものMOXF6から、EpはKontaktのVintage Keysになります。