Crashed Pineapple
2020年10月15日今回のアルバムではほとんどが新曲、もしくはここ1〜2年内に作ったものですが、 唯一、昔のものを掘り出してきた、というのがありまして、 それが「Crashed Pineapple」でした。 こちらは18歳か19歳くらいの時に作曲したもので、 当時組んでいたバンドでの録音したカセットテープが どこかにあったような…でも多分ウチにはもうないな… KIYO*SENのお二人に演奏をご依頼するにあたって、 急にピンときたのです、 「あの曲、絶対清美さんと千里さんに似合いそう!」。 元気いっぱいで、ファンキーで、ちょっとトロピカルで。 お二人がパワー発散しまくりな演奏をされる姿が目に浮かぶようだったんです。 といっても、若い頃に作った「Crashed Pineapple」そのままではなく、 やはり今の自分の音も入れたくて、 譜面(もう紛失)を使わず、記憶だけ辿りつつ、 新たに作ったセクション(オルガンとエレピでユニゾンしつつ、 エレピがソロを弾いている中間部)も盛り込んでみました。 清美さんには全体を包むようなサウンドで弾いていただいておりますが、 細かい指定やオーダーは出しておらず、清美さんのお好きな感じで! いや、むしろ好き勝手に弾いていただきたい! そう思っていたんです。 清美さんの内から滲み出る「パワー」や「キュートなファンキー感」 そういったものを目一杯出していただける演奏で、 Rec中は、ただただ「かっこいいです」「すてきです」を 繰り返すオウムになってました、私(笑) 四分音符1shotからのグリッサンドってだけでも なんでこんなにエネルギー出せるんだろか。。。 かっこよすぎる。 千里さんは、今回お願いした3曲の中で 最もイメージが掴みやすかったのか、それともお気に召していただけたのか、 スタジオに着くと「Pineapple!!最初に演奏したいです!」と。 もちろん千里さんにも清美さん同様、 私は細かいオーダーをせずに、 千里さんがこの曲に持ったイメージをがつがつ反映していただければ、 と思っておりました。 特に前述の「エレピソロの中間部」での 細かいキックやリムのパターンが(テクニカルな事はもちろんですが) なんともかわいくてトロピカルで、すてきなんです。 とにかくパワフルでキュート、という私の中での お二人のイメージそのままに魅力的な演奏で 仕上げていただき、もう超リスペクト&ラヴ(語彙不足) ちなみにこの曲を書いた当時ですが、 我が校にエイブラハム・ラボリエル氏が特別講師としてお越しになり、 私のバンドにスーパーベーシストとして入ってくださり、 一緒に演奏していただいたのがこの「Crashed Pineapple」でした。 そりゃもうすごかったです、 数十センチくらいの高さで拍に合わせてジャンプしながら、 めちゃくちゃパーリナィな感じで弾くんです。 あの笑顔とジャンプの高さが忘れられません…。 そんな思い出も詰まった曲、 今回のベースはもちろん清美さんのオルガンベース。 ベーシックなラインは当時、 ラボリエルさんに弾いていただいたものと同じですが、 「つきのおと」では更に清美節が出ているかと🎶 ぜひ、アルバムでパワフル&キューティー+ファンキーサウンドに 触れてくださいませ! 余談になりますが、私のSynLeadは、 いつものMOXF6から、EpはKontaktのVintage Keysになります。
a little mentor
2020年10月15日今年の4月末に、愛犬ラウさんがお空に還っていきました。 出会いは2006年暮れの事、 片手に乗るくらいの小さな小さな仔犬で、 2007年の年明け早々に我が家に迎え入れた日の事を 今でも忘れていません。 あちこち一緒に旅をしました。 忘れられない光景は山ほどあって… 唯一の飛行機旅になった、九州への旅行は殊に忘れがたいです。 クレートに入ったラウさんと、無事にまた博多空港で会えるまで 心配で不安でしかたなくて、 彼のクレートが見えた瞬間にほっとして本気で泣いた事もありました。 普段は物静かなのに、インターホンが鳴った時だけは、 猛烈な勢いで吠えまくったり。 人間の涙を何より悲しく感じていたようで、 泣くと顔をすぐなめまくってくれた事。 いつも鍵盤の下で、誰よりも私の弾く音を聞いてくれていた事。 …だめだ、これ以上書けそうもないや。 13年間、いっしょに生きてくれてありがとう。 彼の曲を作ろうと思い、単音のメロディを五線譜に書いて、 それに合うコードを探していって、仕上げました。 (個人的には普段、あまりしない手法ですが、 この曲ではあえて、曲の大半のコードをダイアトニックから外して 意図的に『思い出を彷徨っているイメージ』 『ペットさんたちが旅立つと言われている虹の橋ってどんなところだろうか』 そんなイメージでのコード進行にしてみました) 曲名をつけてくださったのは、 Magaki Zanzoさん。 「a little mentor」(=小さな助言者) ラウさんへの感謝の気持ちや思い出を、といった話しか伝えてなかったのですが、 私が思うラウさんの姿に、一番ぴったりな言葉を つけていただいたと思っています。 赤子の頃の息子とラウさん↓
Thanks a lot!!
2020年8月21日本作では、私が尊敬してやまないフェイバリットプレイヤーの皆さんに
演奏でのご助力をいただきましたが、
私のわがままを常日頃、受け止めてくださる
ベガ・ミュージックエンタテインメントの皆様なくしては、
このアルバムは完成し得ませんでした。心より感謝申し上げたいと思います。
そしてアートワークの佐々木仁美さん、
今回もすてきなジャケットデザインをありがとうございました。
もちろん、いつも陰になり日向になり支えてくれる栗氏、
長年、力になってくださっているスタッフI氏、
このアルバムを作るにあたってご尽力いただいた
矢堀孝一さん、木村正和さん、
レコーディングに携わっていただいたスタッフのみなさん、
いつも私に優しく寄り添ってくれる友人のみんな、
励ましのお言葉をくださるリスナーのみなさま。
列挙しきれないくらい、たくさんの方々のパワーをいただいてこその作品です。
1曲1曲に濃ゆい思いを込めすぎてますが(自分でも暑苦しいですわ、40度超)
とにかく難しい事は抜きにして、
たくさんの方に楽しんで聴いていただけます事を心から願っております。
2020.8.21 るな
今回の収録曲に関して
2020年8月21日最も古いもので、18歳か19歳くらいの時に作ったものもありますし、
直近のジャズフェスで数回のお披露目の機会を得たものもありますが、
今回のための書き下ろし曲、新たに生まれたものがほとんどです。
演奏してくださるおひとりおひとりをイメージしながら、
曲を作ったり、アレンジしたり。そんな作業は猛烈に楽しかったです。
かおりさんと
2020年8月21日かおりさんには、本作において
「不思議な木の実」「ぼくはいもむし」「Coma: Crystal Gazer」で、
かおりさんならではの緻密なアイディアや技術を
ふんだんに盛り込んでいただいております!
職人肌な仕事っぷりも、ふんわりやさしい人柄も大好きです。
ノリコちゃんと
2020年8月21日Lu7リスナーの方々には「Future Instrumental Vol.5」で
皆さんを虜にしたキュートな笑顔と
2nd再発盤ボートラ「夢の箱の数え方」での華麗な変拍子プレイの
記憶が今も鮮やかなところでしょう。
今回は「不思議な木の実」「ぼくはいもむし」「波涛曲」で
激アツなトラックを、遠くLAから寄せていただきました。
いつも音楽をenjoyし続ける姿勢、私も見習いたいと思ってます!